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須賀敦子さんが1991年の春、10日間の予定でローマに滞在されたときのエッセイ、『トリエステの坂道』「ふるえる手」からです。 <どの道を通っても思わず立ち止まって眺めてしまうような建物や人間に会うことのすくない東京とは違って、ローマの街には(そしてたぶんヨーロッパのどこの街にも)、歩くだけで映画を見るように愉しかったり、感心したりする道が数えきれないほどある。たとえばテヴェレ河に平行したヴィア・ジュリア。> 上の航空写真の橙色の線で囲んだ直線道路です。 須賀さんは数年間にローマに滞在したときに、この道を発見したそうです。 <道の一角に立っただけで、なにかあたりを払う品格のようなものが漂っていて、おもわず足を停めた。テヴェレ河畔からの道からは一段低い側道になっているために、車の往来がすくないということのほかは、平坦でひたすらまっすぐな道路にすぎない。それでいて、どこまでも歩いていきたくなるような、怪しい魅力がある。> 通りの入口の建物の壁にVIA GIULIA(ジュリア通り)と書かれた大理石の板がはめ込まれていました。 VIA GIULIAはこの先から始まります。 <家に戻ってその道の来歴を旅行案内書で調べると、やはり由緒ある道だった。十六世紀のはじめに建設されたローマ最初の直線道路で、建築家のブラマンテにときの教皇ジュリオ二世が命じて設計させたものだという。> <この道路の美しさは、道路そのものというより、両側にならんだ後期ルネッサンス建築の特質性と」、四、五階建てだろうか、建物の屋根の線がえがく遠近法か。> 通りの途中に、このように工事中の建物がありました。 おそらく老朽化に対応した工事だと思いますが、このようにオリジナルな姿を保存しているのです。 <もうひとつ、この道が私の興味をそそったのは、それが「ローマ最初の」直線道路だという説明だった。まっすぐな街路、というのを、私はずっと西欧のいわゆる論理的思考の産物と考えていたから、古代はいざしらず、中世には、この都市にも直線道路の思考が欠落していたという発見は衝撃的だった。> ルネッサンスの時代に、ようやく直線道路が誕生したようなのです。石畳も印象的です。 須賀さんは、中世の勝手気ままな曲線に対する、ルネッサンスの整理された直線と解釈し、貧しい中世の気ままさも捨てがたく、どちらも捨てがたい道路だと述べています。 これは物事の考え方について、象徴的に述べられているようにも思われます。
by seitar0
| 2025-08-29 21:22
| 須賀敦子
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