須賀敦子さんは『まがり角の本』で、スザンナ・クーリッジの『ケティー物語』を取り上げています。
須賀さんを引きつけたのは、ケティ―たちの家に、はてしなくひろい庭があることでした。九歳のとき、関西から東京に引っ越した須賀さんは、松林の丘陵がつづく土地に建っていた関西の家のあたりの自然がなつかしく、つらい思いをしていたのです。兵庫県武庫群精道村の家の記憶が語られます。
その家は上の昭和8年の地図の赤矢印のあたりにありました。
<その子、私が幼年時代をすごした、兵庫県武庫群精道村の家は、借家ではあったけれど、庭は、ひろいといっていい部類のものだった。どれくらい、と訊かれて正確には答えられないが、その家は、おそらくは当時の郊外によくあった種類のものではなかったか、どこか農家ふうなところがあって、たとえば庭についていうと、明確な三つの区画があって、そのひとつひとつが、独立した三つの世界をかたちづくっていた。>
須賀敦子さんは昭和4年生まれ、昭和10年、満6歳で夙川に転居するまで、精道村に住んでいました。
精道村の借家の場所が、特定できたのは、昭和7年の精道村詳細図からでした。当時の地図ですから、そこに「須賀」と書かれていたのです。
その家の三つの区画の庭は、地図と照らして、どんな庭だったか次回に見てみましょう。
現在の須賀邸跡地には立派な集合住宅が建っていました。
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