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岩谷時子さんは、越路吹雪さんを追悼し、昭和57年に『愛と悲しみのルフラン』を刊行しています。その中に「神戸」と題したエッセイがあります。 岩谷時子さんにとって慕情をかきたてる神戸は、昭和二十四、五年までの神戸でした。 <私は神戸が好きだ。青春を埋めた土地だといえるかもしれない。眼を閉じると、トア・ロードの白い道が、かげろうのように浮かんでいる。やせた小娘の私が、クロスという靴屋の中をのぞいている。ここには風変わりでハイカラな靴があり、紅い革で縁どりをしたロマンティックな、よそ行きの靴を買った覚えがある。> トア・ロードが未舗装の「白い道」だったのはいつ頃までだったのでしょう。 岩谷時子さんがよそ行きの靴を買った「クロス」はトア・ロードに現在もあり、靴のオーダー店を創業してから70年を越え、婦人靴、バッグ、アクセサリー、筆記具など、おしゃれな身の回り品を揃えたお店となっていました。(赤丸のところ) トア・ロードだけでなく、生田筋も岩谷さんお気に入りの通りでした。 生田筋は生田神社と三宮中央通りを結ぶ延長約400メートルの参道で、現在はいくたロードと名付けられています。 <生田筋も、私の好奇心を満たしてくれる大切な通りだった。思いがけない場所に古道具屋さんが並んでいて、ガラス戸を透かしてみると、店のなかにはビロードを張った古めかしいソファが置いてあったり、アンティックの人形や、こわれかけた家具があった。神戸の港から故国へ帰った異国の人々の、私にはわからない生活の置き土産は、不思議な夢を私に見せてくれたものである。> 石川滋彦画「神戸 生田筋商店街 ユーハイム前及びマルゼン前」昭和30年の作品ですが、岩谷さんの記憶の風景を残しています。 戦後は越路吹雪さんとも、よく神戸に遊びに行かれたそうです。 <映画を観たあと、生田神社の側でお好み焼きを食べ、「ホワイト・ローズ」という喫茶店でお茶を飲むのが、当時の最高のぜいたくであった。帰りは西宮北口駅経由の阪急電車最終便に飛び乗って宝塚まで帰り、タクシーに乗ることなど夢にも考えなかった若い時代である。> 生田神社の近くに、震災後建てられた「ホワイトローズビル」がありますが、ここに岩谷さんが贅沢気分を味わった喫茶店「ホワイト・ローズ」があったのかもしれません。 エッセイの最後は、岩谷時子さんが越路吹雪さんのために訳したシャンソン「枯葉」についてです。 <越路さんは、このシャンソン「枯葉」を歌うたびに「この歌は、本当にパリの香りがするわ、どんなにパリが変わってもね……」と、おい瞳をして呟いたものだが、パリを知らない私の耳に「枯葉」はなぜか神戸の風の音がする。> あれは遠い想い出 やがて消える灯影も 窓辺赤く輝き 光りみちたあの頃 時は去りて静かに 降りつむ落葉よ 夢に夢を重ねて ひとり生きる悲しさ パリを想って書いた訳詞が、後に訳者に懐かしい神戸を思い出させるとは。 さすが、若いころ宝塚文芸図書館で本気で作家を目指されていた岩谷さんのエッセイです。
by seitar0
| 2023-12-17 11:38
| 岩谷時子
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