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横光利一、川端康成と共に、新感覚派として活躍した小説家、中河与一の代表作『天の夕顔』は、主人公が22歳の京都の大学生の時に知り合った7歳年上の人妻に、思慕の念を生涯持ち続けるという物語です。 主人公はその人のことを忘れようと一旦結婚しますが結局別れることになります。その後、東京に転勤した31歳の春のこと、偶然乗り合わせた電車で、その人と再会します。 <わたくしは吊革につかまったまま、彼女をもう一度見ました。もう四十近くになっているはずの彼女には、前と変わって、何か豊かな、世にもすぐれた人の、たおやかな美しさがあらわれ、それが一層わたくしに新しい献身を感じさせるのでした。あの人は青い麻の単衣の上に、黒い単衣帯をしめ、それがあの人らしい毅然とした気品と大胆さを感じさせるのでした。> ともに電車を降りて、近くのレストランでしばらく話した後、新宿駅にきて、別れ際に「同じ気持ちをやはりあなたは持っていてくださるんでしょうか」と尋ねますが、その人は明確な答えをせず、去ってしまいます。 どうしても、これまでどのように自分が過ごしてきたか知ってもらおうと、早朝から新宿駅で待ち続けるのですが、再びその姿を見ることができず、手掛かりを探し続けます。そこに登場するのが甲陽学院なのです。 <だが熱に浮かされて寝ながらも、どうかしてもう一度逢いたいと必死に思いつめている時、奇跡のように、ふっと心に浮かんだのは、八年前あの人が、自分の子供を甲陽中学に入れたと、たった一言いったその言葉だったのです。> 小説の舞台になった時代、昭和7年の地図がありました。 大正12年に武庫川から分流していた枝川・申川の廃川工事がすすみ、大正13年にはそこに甲子園大運動場として建設された甲子園球場が姿を現します。 その北側にあるのが甲陽中学校です。 地図を斜めに横切る鉄道が阪神本線。 廃川跡には路面電車の阪神甲子園線が走っていました。 <わたくしは八年前、何でもなく言われたたったそれだけの言葉を思い出すと、震える手ですぐ甲陽中学に問いあわせの手紙をだしました。するとその学生は麻布中学に転校したという知らせが来たのです。わたくしは非常な喜びに襲われながら、まだ充分しっかりしていない足で麻布中学に出かけて行ったのです。するとその学生は、すでに四年生の時、一高に入学しているという事までがわかったのです。そこでわたくしはすぐ一高に出かけてゆきました。そして、とうとうあの人のうちを突きとめたのです。> こちらは昭和5年の甲子園住宅経営地鳥観図です。 枝川・申川の堤防にあった松並木が描かれており、廃川跡であることがよくわかります。 甲陽中学校の創立は大正6年で、申川の廃川前から、校舎は堤防の外側にありました。 昭和53年には移築し、現在はこのような甲陽学院発祥之地の碑が残っているだけです。 さて『天の夕顔』については、現実離れしたメロドラマのようなストーリーでしたが、中河与一による二人の感情描写などの文章が美しく、引き込まれて一気に読み終えた作品でした。
by seitar0
| 2023-11-28 10:15
| 甲子園
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