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遠藤周作は「仁川の村のこと」で次のように述べています。
<ぼくの住んでいた家は仁川の弁天池という大きな池のすぐ近くにあって、その頃は、あたり一面の葦の芽が生え、初夏の夜などは蛍がとびかっていたものである。体もあまり強くなく、ひきこもり勝ちだったぼくは、仁川のさまざまな風景を愛し、それを唯一の慰めにしていたので、今でもそれらの白い路も赤松の林もはっきりと思いだすことができるのだ。 とりわけ、ぼくが好きだった散歩道はこの仁川のゴルフ場をぬけ、小林村の聖心女子学院の裏山に出て、逆瀬川におりる山径である。この径はほとんど誰も知らない。日曜日のハイキング客たちもまだ気づいていないようだ。けれどもこの経と、それをとりまく風景とは一種、特別な雰囲気を持っていて、ぼくは後年仏蘭西のサボア地方に遊んだ時しばしば、あの仁川の散歩道をよみがえらしたほど似ているものを感じたのである。> ![]() 周作の好きだった仁川の散歩コース、航空写真で見ますと、右下の弁天池に流れこんでいる小仁川沿いに遡って、ゴルフ場までのぼり、その間を抜け、四角く白く写っている小林聖心女子学院の裏に抜け、そこから左上に真直ぐ逆瀬川まで行く道です。写真からおわかりのように、ゴルフ場以外はぎっしりと住宅が並び、今や’ハイキング客もあまり通らない’という感はなく、生活道路に近くなっていそうです。早速私も歩いてみることにしました。 ![]() 川沿いには住宅が建ち並んでいますが、平戸つつじも咲き、綺麗な遊歩道になっています。 ![]() ゴルフ場を抜ける道に入ると、アスファルト舗装されていますが、ようやく周りが木々に覆われるようになります。 ![]() このコース残念ながら、廻ったことはないのですが、小仁川はきっと天然のクリークになってゴルファーを苦しめているのだろうと思いましたが、コース案内では見つけることができませんでした。次回は更に先に進みます。
by seitar0
| 2023-11-24 08:55
| 遠藤周作
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