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江戸川乱歩が探偵小説の知名度を上げた大正・昭和期に、合作(連作)による探偵小説がいくつか試みられました。綿密なプロットやトリックの打ち合わせもなく順番を決めて書かれる作品ですから、余興的な企画と言わざるを得ませんが、それでも昭和5年から6年にかけ、『新青年』に連載された江戸川乱歩・横溝正史・甲賀三郎・大下宇陀児・夢野久作・森下雨村による合作探偵小説『江川蘭子』は合作の中で一番話題になった作品でした。 昭和モダンの時代を背景にした物語はモボ・モガを父母として生まれてきた江川蘭子が、まだ物心もつかない二歳のとき、両親を殺人事件の被害者として突如として失い、しかもその血みどろの惨劇の現場に放置されるという異常な状況から始まり、妖艶江川蘭子の魔性の生涯が6人の作家により書き継がれていきます。 主人公の名前を決めたのはもちろん江戸川乱歩で、第一回の執筆を担当しています。東京で育った蘭子は14歳にして曲馬団に身を投じ、16歳の時、関西での興行で戸山定助という老資産家がパトロンにつき、阪神沿線の洋風別邸で暮らすことになります。 さてここで「阪神沿線の洋風別邸」とは江戸川乱歩はどこに設定したのでしょう。 御影・住吉のあたりかと思ったのですが、それが第二作を引き継いだ横溝正史によって明らかにされます。 <阪神沿線の芦屋村といえば日ごろは物静かにとりすました文化村にしかすぎないが、それが一度夏になると打って変わって俗悪な海水浴場になってしまう。ここにある貸別荘を目指して大阪から神戸から、遠く京都から、金持ちで暇のある連中が、押すな押すなで押しかけてくる。みるみる村じゅうは濃い白粉と口紅と、華美な海水着の色彩で塗りつぶされてしまった。> これが横溝正史により執筆されたのは昭和5年ですが、明治22年の町村制施行により、打出村・芦屋村・三条村・津知村および深江村の飛地の区域をもって精道村が発足しています。 写真は大正12年新築された精道村役場。 したがって精道村と呼ぶのが正しいのですが、その中心地として芦屋村の名前が残っていたのでしょう。昭和15年の市制施行により、「芦屋市」となったことでも、それが窺えます。 「物静かにとりすました文化村」とはうまく評したものです。 写真は、芦屋市の西隣にあった昭和36年の深江文化村です。 <海岸の焼けた砂の上では、日ごとに大胆な恋の遊戯が繰り返され、夜は夜でレコードコ.-ンサートだ、ダンス競技会だと、次から次へと作られていくプログラムに、彼らは青春の喜びをこの一時になげうってしまおうとするかのように乱舞した。狂気した。> 写真は昭和35年ごろの芦屋海水浴場の写真です。 今は埋め立てられ無くなり、昭和5年の夏には横溝正史が描いたような光景が広がっていたとは、想像だにできません。 江川蘭子は毎日、赤と緑のだんだらの派手な海水着に身体をくるんで、焼けた砂の上に立ち、美しい姿を見せます。 この芦屋村の物語が連作でどうなっていくのか、もう少し読み進めましょう。
by seitar0
| 2023-11-17 09:29
| 芦屋
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