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教義上、プロテスタントの牧師は結婚が許されていますが、カトリックの神父は、厳しい戒律のもと生涯独身を求められます。遠藤周作がカトリックの信者であったからこそ、その戒律との葛藤に悩む人間の弱さをテーマにした作品が生まれたのだと思います。 『影法師』はその代表的な小説ですが、少年時代にカトリック夙川教会で見た不思議な外国人を小説に登場させています。 <その教会に時折、一人の老外人がやって来るのでした。信者たちの集まらぬ時間を選んで司祭館にそっと入る彼を僕は野球をしながら見て知っていました。「あれは誰」伯母や母に訊ねましたが、彼女たちはなぜか眼をそらせ黙っていました。しかし足を曳きずるように歩くこの男のことを僕は仲間から教えてもらいました。「あいつ、追い出されたんやで」神父のくせに日本人の女性と結婚し、教会から追放された彼のことを信者たちは決して口には出さず、まるでその名を口にしただけで自分の信仰が穢れると言うように口をつぐんだものです。> 赤矢印のところの建物が当時の司祭館です。 彼に温かく寄り添うのは、遠藤周作が悪戯をした時に、顔を朱にして怒るメルシェ神父だけでした。 <そっと会ってやるのは、あのピレーネ生れのフランス人司祭だけだった。僕自身と言えば、そんなこの老人を恐ろしいような、そのくせ好奇心と快感との入り混じった感情でそっと窺っていたものです。> 背教者とされても決してキリストに背くことはなく、信仰を続ける姿が描かれています。 昭和42年から第2代聖心女子大学学長を務められたSr.三好切子は、『遠藤周作の世界 : 追悼保存版』に「少年周作のあとを追って」と題して寄稿し、遠藤周作の子供時代の夙川教会での体験について述べています。 Sr.三好切子は、当時夙川に住まれており遠藤周作の母、郁が小林聖心女子学院で音楽教師をしていたときは、小林聖心に在籍し、遠藤周作の家庭教師もされたことがあります。 <その頃の夙川教会に一見フランス人らしい初老の男性がいた。彼はよく教会に来て、二階の賛美歌隊のうしろに坐ってそっとミサにあずかっていた。きくところによると彼は巴里宣教会に属していて、かってミッショナリーとして日本へ派遣されてきたが後々司祭職をすてたという事だった。どのような印象を少年周作が彼から受けたかはわからない。> 更に、Sr.三好切子は次のように述べています。 <作家遠藤周作の中に人間の弱さ、特に背教者の人間的弱さへのあたたかい思いやりを養ったのではと思われる。彼の作品にはよくレノゲ(背教者)が出てくる。> 『影法師』では、少年時代に見た不思議な外国人のあと、「貴方」として登場する遠藤母子を信仰に導いた神父について語られます。
by seitar0
| 2023-11-16 10:09
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