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昭和3年生まれの田辺聖子さんは小学校五、六年頃から少年小説や少女小説に夢中で、女学生になると、それまでの「少女倶楽部」をやめて「少女の友」をとってもらいます。 田辺聖子さんとまったく同様に「少女倶楽部」から「少女の友」に乗り換えたのが昭和4年生まれの須賀敦子さんで、『サフランの歌のころ』で次のように述べています。 <この雑誌がどうしても欲しかった理由はいくつかあったが、まず、「少女倶楽部」にくらべて「友」のほうは表紙からしてずっと都会的だった。そのうえ、着るものはなくなる、食べるものは満足にない日常で、現実がどちらを向いても灰色の壁にぶつかっているような時代に、この雑誌はそれを超越して私たちをある愉楽の世界にさそってくれた。なによりも私たちの夢を大きく支えていたのは、あのなよなよした、たよりない女の子ばかり描いてみせる中原淳一のさし絵だった。> 写真は「少女倶楽部」昭和11年6月号。 田辺聖子さんも中原淳一の絵を絶賛しています。 『歳月切符』の中に収められたエッセイ「中原淳一先生の絵」からです。 <私の少女時代は、吉屋信子さんの小説と中原淳一氏の挿絵で埋め尽くされたといってもよい。戦前の、昭和十年代であった。中原さんは「少女の友」という雑誌に描いていられた。表紙に挿絵、口絵、それにスタイル帖のページ、ほんとうに「少女の友」を一冊買えば中原さんの絵が氾濫していて、私は熱狂して飽くことなく楽しんだ。> <中原さんの絵の少女は、大きい瞳と細長い手足を持っていて、可憐繊細であるが、しかし、いまの凡百の少女マンガにみられるような画一的な「星の瞳」とちがい、その絵にはいい知れぬ情感がある。> いかがでしょう。 そして、田辺さんは「中原さんの絵や文章で、少女の誇りや理想を教えられた気がする」とまで言われています。 <中原さんの絵は、色彩の美しさにおいても洗練された気品がある。次第に激しくなってゆく戦争の嵐、軍靴のひびきや空襲のサイレンに心身をふみにじられながら、そのころの少女たちは、小さいローソクの灯を手で囲むように、中原さんの絵の、夢見るように美しい美少女にあこがれ続けた。やさしみ、可憐、けなげさ、あたたかさ、はにかみ、―およそ戦時のあらあらしい気風と正反対の少女のすがたがそこにあって、少女たちの渇いた心をうるおしつづけてくれたのだった。> 昭和15年の中ごろから、中原淳一の絵は軍部から時局にあわないという理由で追放されますが、田辺さんは古本屋に通って、古い「少女の友」を買い集めたそうです。 田辺聖子さんも須賀敦子さんも殺伐とした時代の中で、中原淳一に絵に救いを求めたようです。 以前東京にいたとき、聖心女子大を訪ね、南門に続く広尾商店街に中原淳一ショップ「それいゆ」があるのを偶然みつけました。(現在は広尾駅4番出口を出てすぐ、広尾ガーデンヒルズの入口でリニューアルオープンしているそうです) しかし、さすがに男一人で入る勇気がなく、入店はあきらめてしまいましたが、一度行ってみたいお店です。
by seitar0
| 2023-10-25 20:46
| 田辺聖子
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