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芥川龍之介『アグニの神』は、大正期の上海を舞台に、怪しげなインド人の占い師と誘拐された日本領事の娘を中心とした怪奇物語で、1921年に児童雑誌『赤い鳥』(1月号~2月号)に発表されました。芥川龍之介が海外視察員として上海を訪れたのは1921(大正10)年の3月でしたから、この短編は上海訪問直前に書かれたことになります。 その一場面が、ドラマ『ストレンジャー 上海の芥川龍之介』に登場しました。 『アグニの神』の冒頭は次のように始まり、上海を舞台とした物語であることがはっきりわかります。 <支那の上海の或町です。昼でも薄暗い或家の二階に、人相の悪い印度人の婆さんが一人、商人らしい一人の亜米利加人と何か頻に話し合つてゐました。> 偶然屋敷の前を通りかかった日本人の遠藤は、2階の窓の恵蓮の姿を見て、行方不明になった日本領事の娘、妙子だと気付きます。 <その日のかれこれ同じ時刻に、この家の外を通りかかつた、年の若い一人の日本人があります。それがどう思つたのか、二階の窓から顔を出した支那人の女の子を一目見ると、しばらくは呆気にとられたやうに、ぼんやり立ちすくんでしまひました。> ドラマ『ストレンジャー 上海の芥川龍之介』で描かれたその場面です。まさに芥川龍之介が自作の『アグニの神』を思い出したような情景になっています。 <そこへ又通りかかつたのは、年をとつた支那人の人力車夫です。「おい。おい。あの二階に誰が住んでゐるか、お前は知つてゐないかね?」 日本人はその人力車夫へ、いきなりかう問ひかけました。> 芥川龍之介の自筆原稿と上海の芥川の映像を重ね合わせた心憎い演出です。 <支那人は楫棒を握つた儘、高い二階を見上げましたが、「あすこですか? あすこには、何とかいふ印度人の婆さんが住んでゐます。」と、気味悪さうに返事をすると、そうそう行きさうにするのです。> <支那人の車夫が行つてしまつてから、日本人は腕を組んで、何か考へてゐるやうでしたが、やがて決心でもついたのか、さつさとその家の中へはひつて行きました。すると突然聞えて来たのは、婆さんの罵る声に交つた、支那人の女の子の泣き声です。日本人はその声を聞くが早いか、一股ひとまたに二三段づつ、薄暗い梯子を馳け上りました。さうして婆さんの部屋の戸を力一ぱい叩き出しました。> ドラマで『アグニの神』が登場するのはここまでで、芥川竜之介がふと我に返るような場面になっています。 唐突に登場した『アグニの神』ですが、脚本を書いた渡辺あやさんの意図がようやく分かったような気がしました。
by seitar0
| 2022-10-30 16:36
| 海外
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