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小川洋子さんの最新刊『掌に眠る舞台』は、さまざまな舞台にまつわる、美しく恐ろしい8編の物語。そこには帝国劇場や小川洋子さんが生まれ育った岡山市の市民文化ホールなどの描写があります。 当然、現在お住まいの西宮市にある県立芸文センターも登場するだろうと注意深く読んでいると、やはりありました。「鍾乳洞の恋」と題した短編。 主人公は定年を2年後に控えた女性の伝票室室長。冒頭は奥歯のブリッジの治療場面から始まります。ブリッジを取り換えた後、首筋に痛みが走るようになり、馴染の鍼灸院に通いますが、そこでも痛みはおさまらず、ある歯科医院に通い始めます。 <長い迷走の果てに室長がたどりついたのは、アパートから歩いて二十分ほど、私鉄のターミナル駅前の雑居ビル五階にある個人医院だった。もうその時点では、そこに決めたいきさつがどこの病院の紹介だったか、誰の口コミだったか、電車の窓から偶然看板を見かけただけだったか、わけが分からなくなっていた。> これだけでは私鉄のターミナル駅が阪急西宮北口駅とは分からないのですが、次の診察室から見える風景描写ではっきりします。 <医者の背後の窓には、傾きはじめた日差しに包まれる駅前の風景が映っていた。ロータリーにはバスとタクシーが休まず行き交い、その真正面には、木立と、規則正しく並ぶ柱と大きなガラスに囲まれる劇場が見えた。広々としたその前庭で、若者がスケートボードに興じたり、演劇部の高校生が発声練習をしたりしていた。すべてのざわめきは遠かった。> 「木立と、規則正しく並ぶ柱と大きなガラスに囲まれる劇場」とは兵庫県立芸術文化センターそのものじゃないですか。 そしてこちらが西宮北口駅前南ひろばロータリー、バスとタクシーが行き交います。 芸文センターの「広々としたその前庭」と見えるのは実は高松公園。 更に次のような描写もあります。 <医者は机の隙間にどうにかカルテを広げようと苦心していた。彼の後ろにある窓は夕焼けに染まっていた。ロータリーは賑わい、ひっきりなしにバスが行き来していた。駅と劇場を結ぶ連絡通路は、少しずつ人影が増え、改札口を出た人々が次々と劇場の入口に吸い込まれていた。> こちらが駅と劇場を結ぶ連絡通路です。 そして、主人公が通う私鉄のターミナル駅前の雑居ビル五階にある歯科医院。探してみると、なんと芸文センターと道を挟んで東にあるプレラにしのみや三階にぴったりの歯科医院がありました。 小川ワールドでは密やかな秘め事、あり得ない出来事が描かれていますが、そこには現実に存在する情景が、ありありと描かれており、その重なりが不思議な世界に導いてくれるのではないでしょうか。小川さんは「じっと観察していると物語が生まれてくる」と話されています。
by seitar0
| 2022-10-18 09:28
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