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中村真一郎は東京帝国大学在学中に堀辰雄と知り合い、終生堀に師事した作家です。その代表作『四季』にも軽井沢の聖パウロカトリック教会が登場します。 物語は青年期の記憶をほとんど失ってしまった50代の作家の主人公が銀行役員の旧友Kと30年ぶりに軽井沢を訪れ、昭和10年代に別荘で友人たちと共同生活を送った夏の情景の記憶を辿って歩くところから始まります。 ![]() <そして、そのクリーニング屋の前の狭い道を曲がった途端に、私の目の前の空に、白く光る小さな十字架があった。私は思わす駆け出していた。 日を浴びた小さな前庭が開け、今そこにリュクサックを背負った数人の若い男女が立っていたが、その前庭の正面に、三角な屋根を持つ白壁の建物があった。急勾配の大きな屋根が、建物のうえに大きな鳥が翼を拡げたような具合に覆っている。そうして十字架のすぐ下には、聖母像が半ば影になって浮き上っている。> ![]() アントニン・レーモンド設計の教会は今も感動を呼びます。 <「はは、あいつはね、帰って来てから、ひどく閉口していたよ。若い外人の神父につかまって、色いろと質問され、近いうちにお茶を飲みに来るようにと誘われたというんだ。そうして日本語の公教要理のパンフレットを貰って帰って来た。神父は彼を、お嬢さんではなくイエスに関心が深い青年だと誤解したんだね。> ![]() そして家代々のカトリック信者のTを含め、共同生活を送った友人たちの教会通いの本音は秋野さんのお嬢さんに会いたかったからなのです。 Kも次のように告白します。 <「実は今、告白するとだね、ぼくは何度もひとりで山小屋を脱け出して、ここへやって来た。そうしてひと気のない建物のなかへ忍び込んで、小さな木の椅子に坐っては、ぼんやりと時間を過ごしたものだった。薄暗い室内にひとりで坐っていると、周囲の壁のなかから、あのお嬢さんの笑い声が微かに聞こえて来たり、それからオルガンの備えつけてある中二階から、狭くて足元の不確かな木の階段を、彼女が降りてくる足音が響いてくるような気がして、愉しかったんだな。> ![]()
![]() 説明通りの和紙が貼り付けられた質素で気品のある、木の教会にぴったりのステンドグラスです。 先日放映された『新美の巨人』の映像を思い出しながら、この部分を読んでいると、対応した映像があり、理解を深めることができました。
by seitar0
| 2022-08-17 21:20
| 堀辰雄
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