竹中郁と堀辰雄はフランス料理店・ヴェルネクラブでランチの後、波止場へ向かいます。
<私たちはそれからマカロニイやら何やらを食べて、その店を出た。そうして私たちはすぐ近くの波止場の方へ足を向けた。あいにく曇っていていかにも寒い。海の色はなんだかどす黝くさえあった。>
吉田初三郎の神戸港鳥観図です。黄色の丸印のヴェルネクラブから、黄点の経路で、神戸港に歩いていったのでしょう。

川西英『神戸百景』に収められた「中突堤」の木版画。昭和10年の作品です。
<おまけに私がそいつの出帆に立会いたいと思っていた欧洲航路の郵船は、もうこんな年の暮になっては一艘も出帆しないことがわかった。私の失望は甚だしかった。そうしてただ小さな蒸汽船だけが石油くさい波を立てながら右往左往しているきりだった。>
<ときどき私たちとすれちがって行く仏蘭西の水兵たちの帽子の上に、ポンポン・ルウジュが、まるで嬉しがっている心臓のように、ぴょんぴょん跳(は)ねていたが、それが私の沈んだ心臓と良い対照をした。>
川西英の神戸百景にも、しばしばポンポン・ルウジュの水平帽を被ったフランス水兵が登場します。
こちらは「突堤」昭和11年の作品です。右下に3人の水兵が描かれています。

帽子についたポンポンは、18世紀のフランス海軍に所属する水兵が船倉の低い天井に頭をぶつけた場合に備え、衝撃を和らげるポンポン付きの帽子をかぶっていたことに由来するそうです。
最後に現在の神戸港の写真をどうぞ。
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