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関西では有名な芦屋を代表する高級住宅地・六麓荘ですが、何故か小説にはあまり登場しません。ミステリーのご当地作品には時々登場しますが、風景描写がおざなりで、あまり読んだことがありません。 今回は吉村達也『六麓荘の殺人』に挑戦してみました。 ![]() <昭和三年、大阪の財界人内藤為三郎が中心となって、選ばれた上流階級のための住宅地造営が計画され、香港の白人居住区をモデルにして、国有林を開発してつくられたのが、この六麓荘である。当時から、電気・ガス・水道・電話線はすべて地下に埋設され、道路幅は六メートル。> ![]() パボーニの画家・大石輝一が描いた開発当時の六麓荘です。 <六甲山の麓、いう意味で六麓荘と名付けられただけあって、ほとんどの家は坂道沿いに建っているが、その一軒あたりの平均的な敷地の広さは千坪を超す。そして、六麓荘の特徴である石垣に囲まれた豪邸の中でも、ひときわ威容を誇っているのが、成美流通グループ会長、美宗門康則の邸宅―通称、『西のお屋敷』だった。> さすが小説だけあって、誇張が激しく、平均的な敷地の広さは千坪を超すは言い過ぎでしょう。 ![]() それにしても、大邸宅が建ち並びます。 小説では主人公氷室想介が、富豪の後妻でポルシェに乗る芦屋署の有馬小枝子警部と六麓荘に向かいます。 <ここからは、目に見えて坂道の傾斜もきつくなる。そして、六麓荘の象徴ともいえる石垣に囲まれた大邸宅が、両側にその姿を現しはじめた。緑の山々をすぐ後ろに控え、そのまま真っすぐ進めば山腹の森の中へ突き進んでいくのではないかと思えるような坂道の町は、ひすら静かである。> ![]() <「六麓荘はこぢんまりした町ですけど、この中には、ちゃんと駐在所もありますのよ」」「そうでしょうねえ」氷室は納得する。これだけの大豪邸が立ち並んでいれば、区域内に駐在所を置くのは、まさに必然である。> ![]() 町内会が無償で建物を提供して1930年(昭和5年)に開設された六麓荘駐在所です。 <「しかし山のふところに抱かれた住宅地というんはいいですねえ」氷室が言うと、「山ばかりじゃありませんのよ。ほら、反対方向をごらんあそばせ」十字路でポルシェを止めた有馬警部が指さすと、南のほうには港が広がっていた。芦屋港、東神戸港、六甲アイランドなどが、ブルーグレーの霞におおわれて、眼下に広がっている。> ![]() さてプロローグ2は―東京・田園調布『東のお屋敷』 <芦屋市北部の六麓荘が関西を代表する超高級住宅地だとすれば、関東のそれは東京・田園調布である。こちらは六麓よりも早く、大正七年に渋沢栄一の田園都市計画に基づいて造成された町である。駅のロータリーを中心に、西側に向かって坂道沿いに広がる放射状の並木道は、渋沢のプランどおりに整然と区画整備され、変則的な道筋はひとつもない。 田園調布も六麓荘と同じく、坂のある町だが、山麓ではなく高台なので、町全体の標高差はそれほど感じられなかった。> ![]() 田園調布の駅前ロータリーには、由来の説明が掲示されています。 ![]() <そのなだらかな坂に沿って、ゆとりのある豪邸が建ち並んでいるが、ロサンゼルスの高級住宅地ベルエアを連想させるような六麓荘に比べれば、田園調布のほうはだいぶ規模が小さく、敷地の広さも五百坪以下がほとんどである。> 調べると2000年に国の登録文化財になり、TVドラマやCMにもよく登場していたそうですが、残念ながら2015年に取り壊されたとのこと。 今や日本の高級住宅地を代表する田園調布と六麓荘ですが、比較すると田園調布の開発は「中流以下の勤め人に適した貸家を建築する目的をもつ」とされ、片や当初から東洋一の住宅地を目標とした六麓荘ですから、今でも豪華さでは六麓荘に軍配があがりそうです。
by seitar0
| 2022-01-23 15:33
| 芦屋
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