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ゴロゴロ岳付近にあった剣谷森林気象観測所で、昭和10年から38年間にわたり観測生活を続けた池野良之助技官をモデルにした小説、吉田たつこ著『六甲の灯』には人間灯台と呼ばれた高さ18メートルの観測室から発見した山火事、風水害の様子が描かれています。 ![]() <眼下の芦屋川をへだてて、荒地山、七兵衛山、少し低い打越山と四、五百メートルの山が続く。東おたふく。そのむこうに、ひときわ高い六甲山の主峰。東側に目を移すと、岩場の多い北山公園の右に、ドーム型をした甲山だけが、やわらかい緑につつまれている。> ![]() <六月末の朝、いつもより濃い霧が、望楼を包んだ。窓を開けると、霧は白い生きもののように、部屋の中になだれこんできた。> その後、雨となり次第に激しさを増し、三日後雨量は197ミリを記録します。 ![]() <朝、激しい雨音に目が覚めた。下を見ると、大小の岩の間を、雨水や土砂が滝のように流れ落ちている。(この土砂や岩が、麓の町に流れ落ちたら大変なことになる)洋平は雨合羽をひっかぶると、夢中で鉄梯子を下りた。風化した花崗岩は、足をかけると、足元の砂ごと崩れかかる。洋平は背を丸めて、転がるように岩場を走った。派出所に駆け込んだ。「すぐに避難命令を出してください!」洋平は叫んだ。「大量の雨水と土砂が流れてきます。山頂の水量からみて、中新田川、夙川は、氾濫するかもしれないです。とにかく急いで下さい」> 観測所にはまだ無線も電話もなく、苦楽園三笑橋の派出所まで駆け下り、知らせを聞いた巡査は町中を駆けまわり避難を呼びかけたのです。 ![]() 現在の三笑橋。そこを流れるのが中新田川。 苦楽園派出所は写真の左手に現在もあります。 ![]()
その後、洋平は巡査から、「六千戸の浸水はしかたがないとして、死者が四人に抑えられたのは、沢野さんが危険をおかして通報してくださったおかげです。ことに避難が早かった芦屋川と、苦楽園の人たちは、命びろいしたとそれは喜んでいましたよ」と労われたのです。 この豪雨については、森田たま『もめん随筆』の「大阪の雨」で雇用園大池の決壊について述べられており、兵庫県のホームページの水害の記録にも次のように詳しく記載されていました。 「29日午前6時御手洗川堤防決壊、午前7時頃大池堤防決壊し、加えて神戸市水道送水管2本破壊したため、広田神社南の市街地中央部は泥海と化した。さらに津戸川の氾濫により阪神電鉄以南も浸水を見るにいたった。」 ![]() 『六甲の灯』では、続いて剣谷気象観測所で観測した昭和13年の阪神大水害発生時の様子も詳しく書かれていました。
by seitar0
| 2021-12-24 21:40
| 苦楽園口
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