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がっかりの理由は、現在の時計台が、あたかもバージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』の1シーンのように、高いビルに囲まれた場所にあり、広々とした「北海道的風景」をイメージしていた観光客は、その小ささにがっかりするとのことですが、行ってみると、夜景は美しく、中に入ると展示も充実したものでした。 ![]()
『星座』は、札幌農学校を舞台に繰り広げられる青春の物語で、著者自身の同校での体験をもとに描かれた作品と言われています。 園は、時計台の梯子を登って機械室まで行きます。 <段と段との隔たりが大きくておまけに狭く、手欄もない階子段を、手さぐりの指先に細かい塵を感じながら、折れ曲り折り曲りして昇るのだ。長い四角形の筒のような壁には窓一つなかった。その暗闇の中を園は昇っていった。何んの気だか自分にもよくは解らなかった。左手には小さなシラーの詩集を持って。頂上には、おもに堅い木で作った大きな歯車はぐるまや槓杆(てこ)の簡単な機械が、どろどろに埃と油とで黒くなって、秒を刻みながら動いていた。> ![]() 園はこの梯子段を登ったのです。 <四角な箱のような機械室の四つ角にかけわたした梁の上にやっと腰をかけて、おずおず手を延ばして小窓を開いた。その小窓は外から見上げると指針盤の針座のすぐ右手に取りつけられてあるのを園は見ておいたのだ。窓はやすやすと開いた。それは西向きのだった。そこからの眺めは思いのほか高い所にあるのを思わせた。じき下には、地方裁判所の樺色の瓦屋根があって、その先には道庁の赤煉瓦、その赤煉瓦を囲んで若芽をふいたばかりのポプラが土筆草(つくし)のように叢(むら)がって細長く立っていた。> ![]() 時計台の鐘の音の美しさは次のように著されています。 <札幌に来てから園の心を牽きつけるものとてはそうたくさんはなかった。ただこの鐘の音には心から牽きつけられた。寺に生れて寺に育ったせいなのか、梵鐘の音を園は好んで聞いた。上野と浅草と芝との鐘の中で、増上寺の鐘を一番心に沁みる音だと思ったり、自分の寺の鐘を撞きながら、鳴り始めてから鳴り終るまでの微細な音の変化にも耳を傾け慣なれていた。鐘に慣れたその耳にも、演武場の鐘の音は美しいものだった。> ![]() 訪ねた時、丁度正午の鐘を聴きことができました。 <時計台のちょうど下にあたる処にしつらえられた玄関を出た。そこの石畳は一つ一つが踏みへらされて古い砥石のように彎曲していた。時計のすぐ下には東北御巡遊の節、岩倉具視が書いたという木の額が古ぼけたままかかっているのだ。「演武場」と書いてある。> ![]() 岩倉具視が書いた「演舞場」の文字は夜のライトアップの方が良く見えました。 ![]()
by seitar0
| 2021-10-22 09:30
| 北海道
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