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井上靖『射程』は、芦屋に生まれ育った諏訪高男が医師である父に反抗して家出し、やがて、たくましいヤミ商人となり、ついには莫大な富を築きながら、一挙に失敗して転落するという戦後の混乱期を描いた作品。その運命には美しい芦屋夫人の三石多津子が大きく関わります。 その第三章は、焼残りの工場を買いとる資金とするため、諏訪高男の実家に忍び込んでダイヤを盗み取ってこようと、阪急芦屋川駅で高男が相模兵太を待つ場面です・ <まだ辺りは明るかった。駅のすぐ横手には、深く掘りえぐられたように落ち込んだ蘆屋川の水のない川床が、急にこの二、三日春めいて来た夕明かりの中に白い腹を見せて横たわっていた。そして数分おきに発着している上り下りの電車から吐き出された人々が、その度に蘆屋川の両岸の道をぞろぞろ歩いていた。> ![]() 4月になると桜が美しい、現在の芦屋川と阪急芦屋川駅。 <この付近一帯の地は、戦争前までは所謂蘆屋人種とよばれた富裕な階級の人々の住宅地として知られ、阪神間でも一種の特殊地帯を形成していたが、戦争の何年かが、この土地が曾て持っていたそうした特殊性を完全に取り上げてしまっていた。終戦直前に戦災で市街の三分の一程度が焼き払われ、まだ処々に戦禍を免れた城郭のような大邸宅も残っていたが、それは今は栄光や富裕とは無縁なものに見えた。手入れをしていない庭や、壊れたまま修理もされていない洋館は、寧ろ毛をむしり取られた孔雀のように惨めにさえ見えていた。> 芦屋川沿いのシンボル的な洋館の旧田中岩吉邸も現在は無くなってしまいました。 <高男の家はこの蘆屋川が海へはいる河口近くの住宅地にあった。その一画が戦火を免れたのは、そこが海岸に近く、付近に松林が多かったためである。いま高男が立っている阪急の芦屋川駅からでは、川に沿った道を真直ぐに下るのが一番近道だが、それでも高男の脚で二十分はかかるだろう。その間に、省線、阪神の日本の電車の線路と国道がこの蘆屋川と直角に交叉している。> ![]() 現在でも芦屋川河口付近には高級住宅街が広がります。 次回は芦屋川に沿って諏訪高男の家まで。
by seitar0
| 2021-09-01 22:48
| 井上靖
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