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稲垣足穂『白鳩の記』は足穂のあこがれの飛行士、武石浩玻による大正2年の都市連絡飛行(City to City Flight)での墜落死についての追悼文で、次のように始まります。 <飛行家がアメリカから帰ってきたという報道が新聞に大きく出て、それから毎日続けて掲載され始めた新帰朝者の経歴談や写真などを待ちかねるようになっていたわたしは、飛行大会の当日は、学校を休んででも見に行くつもりでした。ところが前夜から風雨になり、競馬場の、飛行機を入れた天幕が倒れて舵が破損したので、修理のために二日間が延期されました。飛行大会はいよいよ五月の三日、四日、五日に決定しました。> 写真は鳴尾競馬場での飛行の様子。 5月4日はいよいよ、鳴尾競馬場を出発して、大阪練兵場を経て、京都へ飛んでいく段取りになっていました。鳴尾競馬場に飛び立つ様子を見に行こうとしていた12歳の稲垣足穂は、腹痛をもよおし、家にいましたが、その日、りんりんりんと号外の鈴音が聞こえて、「飛行機乗りが墜落して大怪我」つづいて「××氏遂に絶命」の報が玄関に投げ込まれます。 その後間も無く、稲垣足穂は大阪の天王子公園で開かれた全国発明品博覧会に陳列された墜落した飛行機を見て衝撃を受けます。 ![]() <でもそのことは確かだ。此処にある太いタイアの滑走車や、ハンドルや発動機がちゃんと、あの写真にあるように完全な飛行機として結合されていた時、その全体は、雪のように真白く咲き乱れた競馬場のクローバーの上を、小さな毬型の花々に朝露を蹴って舞い上がり、あのように勇ましく春風を切って高く高く飛んで行き、矢のように伏見の練兵場のまんなかに衝突して壊れてあいまった!> ![]() ![]() その後、タルホは活動写真の記念フィルムを手に入れ、何度も見返しますが、そこに映し出された情景を次のように書いています。 <そんな旋律につれて、白幕のおもてには、返らぬ日の鳴尾競馬場が映り出しました。-薫風に翻る朝日の社旗―てんでに帽子を振っている群衆、-クローバーの白絨毯の上を、引き出されてくる飛行機―一団の人々に囲まれて歩いてくる飛行機、-彼は革服をつけて、革ゲートルを緊め、片手に鳥打帽を持っている。それらの衣類は天王子公園で見たものと同じ品物です。-その短かい髭をはやした口元には、最初の新聞写真以来おなじみの片笑みが浮かんでいる。-彼は飛行眼鏡なんか掛けない。彼はいよいよ座席に腰掛けて、鳥打帽を逆様かぶり直してハンドルを執った。プロペラ―が廻り出した。歓呼の波。一面に咲いた紫雲英やクローバーの上を飛行機は動き出した> ![]() 写真は鳥打帽逆さにかぶりなおした武石浩玻。 稲垣足穂が鳴尾競馬場を描写する時、必ずでてくるのがクローバーと紫雲英(ルビは「れんげ」とふってありましたが、「げんげ」と読むほうが正しいようです)
![]()
by seitar0
| 2021-03-15 22:07
| 稲垣足穂
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