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野坂昭如が「もし、ぼくのいつわりない満池谷を書くなら、少年と少女の、それなりにロマンティックな色どり濃いものとなるだろう」と言っていた『火垂るの墓』ロマンティックバージョンの『はやすぎた夏』から続けます。 ![]() 俊夫は一人で満池谷の遠縁の家を訪ねると、そこで暮らす次女に快く受け入れてもらいます。 <俊夫は階下の八畳を与えられ、以前は日本間だが絨毯敷き籐椅子のあった部屋で、床の間にいいつけ通り米袋と梅干の瓶を大事に置き、えらい蚊で、すこし蚊帳を動かすと、うなりを上げてとび立つ。夜更けには水源池から食用蛙の、太鼓打つ如き鳴き声がひびき、しかし静かだった。> これは実体験に近く、水源池とはニテコ池のことで、遠縁の家は、南側の谷にあり、食用蛙の鳴き声も聞こえたでしょう。 ![]() 現在は空地となっておりますが、当時の風景はアニメ『火垂るの墓』で山本二三美術監督が描いた絵に似ていました。 ![]() きっと野坂昭如から聞きながら描いたのでしょう。 <「俊夫さん、寝はったん?」礼子が団扇を片手に、するりと蚊帳をくぐって入って来た。「暑いねえ、あれだけ焼けてんから、その熱のせいもあるねんやろか」俊夫にも風をおくり、俊夫は礼子の、赤や紺や黄色や、水玉に散らしたその浴衣を眼にして、言葉を失い、まだ世の中にはこんなきれいな華やかなものがあったのかと、ただ仰天するばかり。> さすがの野坂昭如も当時まだ14歳。この場面では、ドキドキしたことでしょう。 (事実としては、この女性は次女ではなく三女でした。満池谷の遠い親戚のI家には未亡人のもとに、四人の娘と、一人の息子がいました。長女は既に嫁ぎ、大正12年生まれの次女Tさんは勤労動員で、普段家におらず、昭和1年生まれの長男も神戸商船学校に寄宿、昭和4年生まれの四女も勤労動員で、昭和3年生まれの三女Kさんだけが母親と家にいました。) 寝返り打った礼子の裾がはだけて膝から下があらわになり、俊夫はその白い肌に視線を奪われます。 <「俊夫さん、まだ寝えへんの」向こうをむいたまま礼子が、覚めた声でいい、俊夫はズボンのままあわてて横になる。味方機の爆音がかすかにきこえた。> 野坂昭如は、2歳年上の神戸女学院の次女と同じ屋根で暮らすうちに淡い恋心を抱いたようです。
by seitar0
| 2021-03-03 10:06
| 野坂昭如
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