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大正15年改造社から出版されたプロレタリア文学・細井和喜蔵『奴隷』から続けます。 主人公・三好江治(細井和喜蔵がモデル)は浪華紡績西成工場で愛し合っていた菊枝が行方不明となり、西ノ宮工場に経歴を隠して再就職してからも、鬱々とした日々を過ごします。 <工場では大阪から遣って来た学校出の経験者だとて仲々女工達の受けがいい。そして第一回の勘定日に決定された給料は西成工場より三割方よかったので彼は嬉しく思った。だが菊枝のことがどうしても忘れられないので、彼は自ずと憂鬱な日を送らねばならなかった。> そんなある日、江治は独り、香櫨園から苦楽園のラジューム温泉まで歩いて登っていきます。 <今を盛りと咲き誇る躑躅(つつじ)が辺りの山々を時に染めて、逝く春の名残を飾っている。江治は今日もまた傷める胸を抱いて憂鬱な面持ちに鎖されながら、独り香櫨園を這い回った。そして暖かい春風が含む花の香と若葉の匂いに蒸されて過ぎし恋の日の追憶に耽り、甚く感傷的になって胸をふさがせつつ山の中腹へ登ってラジューム温泉旅館の在る六甲苦楽園の処まで遣って来た。碧海を背にした赤い瓦の家がきりたてたような断崖の上に幾つもの箱を据えた如く建って西洋の油絵を見るように美しい。玩具のような電車が長閑な村里を抜けてその山の端をぐるりと揺るやかに廻って行く……。> ![]() 今はツツジも少なくなりましたが、須賀敦子さんのエッセイ「小さなファデット」にも書かれているように、当時は白い山肌にあちこちでツツジが咲き誇っていたようです。(写真は廣田神社で撮影) 碧海と断崖に建つ赤い屋根の家、文章だけ読むとイタリアのアマルフィ海岸のような印象です。 ![]() 苦楽園からは、開業して間もない阪急や、阪神、JRの車両が玩具のような電車に見えたようです。 この美しい光景は昭和の初めに苦楽園に移り住んだ湯川家の人びとも楽しまれ、湯川スミ『苦楽の園』にも描かれていました。
by seitar0
| 2020-10-15 16:39
| 苦楽園口
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