俳人西東三鬼は昭和17年42歳の時、出奔し神戸に移住、トーア・アパートメント・ホテルで2年間暮らしました。その時の様子が、連作短編集の『神戸』および『続神戸』に収められています。
第一話「奇妙なエジプト人の話」の冒頭で、昭和17年の冬、単身で東京から神戸に出奔しアパートを探していた西東三鬼は、あるバーの女性からアパートを兼ねたホテルを教えてもらったことが語られています。
<それは奇妙なホテルであった。神戸の中央、山から海へ一直線に下りるトーアロード(その頃の外国語排斥から東亜道路と呼ばれていた)の中途に、芝居の建物のように朱色に塗られたそのホテルがあった。>
そのホテルは中山手通2丁目108番地にあったトーア・アパートメント・ホテルで、NHK神戸放送局前の交差点の南、兵庫信用金庫神戸中央支店のあたりにありました。
(上のmapの黄線で囲んだところ)

現在はここから少し南に下がるとホテルトアロードがあります。

トーア・アパートメント・ホテルに宿泊するのは、国際都市神戸を象徴するような人たち。
<私はその後、空襲が始まるまで、そのホテルの長期滞在客であったが、同宿の人々も、根が生えたようにそのホテルに居座っていた。彼、あるいは彼女等の国籍は、日本が十二人、白系ロシア女一人、トルコタタール夫婦一組、エジプト男一人、台湾男一人、朝鮮女一人であった。>
三鬼は当時、軍需会社に雑貨を納入する仕事をしていましたが、商売はひどく閑散で、一日の大半を、トアロードに面した二階の部屋の窓に頬杖をついて、通行人を眺めて暮らしていたと述べています。
そこで戦災で焼失するまで住んだ二年間に、繰り広げられた人間模様についてもう少し読み進めます。
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-240598154"
hx-vals='{"url":"https:\/\/seitar0.exblog.jp\/240598154\/","__csrf_value":"61ecbfcf89ac7f1e8f7ddfeb85208916aefa982b6d278ae1b02af2b0f3b9748fe89f3ad58b9da51522493d26589156e26f8e9f37ebfd33c681cf18105cd7a3cb"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">