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清水博子さんは谷崎潤一郎に傾倒していたらしく、オマージュ作品として、『カギ』を執筆されています。また『vanity』でも関東大震災で東京から関西に来た谷崎潤一郎を意識したところが垣間見え、主人公・画子は東京のアパートを焼け出され、西宮・甲東園にある恋人の実家に行儀見習いという名目で阪神間に暮らすという設定です。(谷崎潤一郎は関東大震災の後、しばらく西宮・苦楽園に逗留しました) 谷崎潤一郎は『細雪』で阪神間での優雅な暮らしを小説にし、数多くのエッセイで関東人から見た関西の印象について書き表わしています。 東京出身の谷崎潤一郎は『陰翳礼賛 東京をおもう』で、「西洋と東京の礼賛」から「日本固有文化と関西・地方への礼賛」へと移り変わる自己分析を述べています。 『vanity』では画子がマダムに代わって東京の電機会社の株主総会に出席するため、二週間ぶりに東京に戻る場面があり、次のように『陰翳礼賛 東京をおもう』に触れています。 ![]() <二週間ぶりにドアを開けた自室の暗さと狭さにびくっとした。東京に明暗はない。そこにあるのはさむざむしさだった。『陰翳礼賛 東京をおもう』を読もう、それから芦屋の谷崎潤一郎記念館に遠征しよう、とあさって関西へもどらなければならない自身をなぐさめた。> これを読んで、初めて『vanity』が、東京人の清水博子が見た、阪神間のブルジョア生活を、谷崎の向こうを張って描こうとしたものであると気付いたのです。もちろん谷崎とは全く異なる描き方ですが。 庄造は甲南学校前の国粋堂というラジオ屋の主人から二十銭を借りて、すぐ向こう側の甲南市場へ駈け込んで、台所を借りて鶏の肉を水炊きにしてリリーの餌の準備をするのです。 このように、『猫と庄造と二人のおんな』で描かれた昭和の時代の人情味あふれる甲南市場、清水博子は現代の甲南商店街を次のように描きました。 ![]() 魚碕小学校に通っていた会社の先輩からの話です。(小説では魚住小学校となっていますが、実在の小学校は、甲南商店街と灘中の近くにある魚崎小学校です) ![]()
ひょっとすると庄造が台所を借りたのはこの肉屋だったのかもしれません。 <商店街は震災でめためたになりいまや歯抜けの状態であることなど、魚住界隈のノスタルジーばから語っていた。> ![]() ここに描かれた甲南商店街は震災後の寂しい姿で、谷崎の時代とはまったく異なる風情になっていますが、清水博子はその現実を描きたかったのでしょう。
by seitar0
| 2020-04-28 18:19
| 清水博子
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