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阪急今津線が舞台となっている小説では、映画化もされた有川浩『阪急電車』が知られていますが、清水博子『vanity』にも、その車内の様子が面白おかしく描かれています。 ![]() <山をくだりKT園駅からN宮K口方面行に乗る。ふたつてまえのO林駅から乗車してきたS女子学院の中高生が肘と肘を交差させ、およしになって、と身をよじっている姿もみなれた。やめんかい!などと大声を出す乗客はこの路線に存在しない。> ![]() <MDYJ駅でK女学院の中高生たちが乗りこんでくる。S女子学院の生徒は自分がなにものであるかと悩んだことなどない風情だが、K女学院の生徒たちはすでにわたしがわたしであるという顔をしている。もしマダムに娘がいたらぎりぎりの成績でK女学院に入学させ大学受験させるより、S女子学院から東京の系列のS女子大学へ無試験であがる進路強制するだろう。> O林駅のS女子学院とは、明らかに小林聖心女子学院がモデルなのですが、須賀敦子さんご出身の学校、「自分がなにものであるかと悩んだことなどない風情」は清水博子さんの誤解でしょう。しかし、プロテスタント系のK女学院とカトリック系のS女子学院の校風は明らかに異なります。 『神戸女学院のものがたり -専門学校最後の卒業生が巣立って50年』の中で、昭和16年神戸女学院高等部家政科卒の方が「はるかな思い出」と題して、その差を次のように述べられています。 <学校に行くにはその頃皆、西宮北口で下車して歩くのだ。今津線の門戸厄神まで乗る人もいたが、歩く道のりはさほど変わらなかったし、今津線は車体も小さくその上、仁川、小林には関西学院や聖心女学院があって、混雑するのでなるべく北口から歩くように、と言われている。もっとも聖心には専用車があった。聖心はカトリックのお嬢さん学校で、白いブラウスに紺のジャンパースカートが清楚であった。大人しく上品でちょっとおすましで、それに比べると女学院の子はヤンキーで、お行儀が悪くて車中で騒いでいた、と時々同窓生から苦情がきてチャペルの礼拝のときに全学院が注意される。> この情景は、多島斗志之の推理小説『黒百合』にも描かれていました。 ![]()
高校時代は同じ阪急今津線で通っていた私にとって、両校とも足を踏み入れることのできない秘密の花園でしたが、近年何度か訪ねる機会に恵まれました。関西を代表するキリスト教系の二つのお嬢様学校、今も伝統的な校風は変わっていないように感じました。 更に西宮北口では宝塚音楽学校の生徒まで登場します。 ![]() <N宮K口で大阪と神戸をつなぐ路線に乗り換えるとき、震災後の大規模開発によって生まれた地上十八階建ての公団が見える。テナントの大型書店を画子はときどき利用する。兵庫にそぐわない高層建築の足元でたちつくす画子の横を、ぽっこりした帽子をかぶった音楽学校の生徒たちがステッキのような脚をスライドさせてとおりすぎる。> ![]() 宝塚音楽学校といえば、元宝塚歌劇団花組トップスターだった大浦みずきさんの父、阪田寛夫が『ロミオの父』で、音楽学校時代の娘がでる文化祭にいそいそと阪急電車に乗って出かける場面が印象的でした。 ![]() <二週間先に行われる文化祭にはまだ他に歌だの踊りだの幾つかの演目がある筈だったが、大晦日も元日もその次の日も、次女は何の稽古もしなかった。彼女が自分で志望して入った関西にあるその学校は和洋の芸能を二年間みっちり教えこむところで、毎朝七時に登校して校舎の掃除から日課が始まるという厳しい教育をする。それでも彼の娘のように憧れて試験を受ける者があとを絶たない。ここを卒業すればその上にある女だけの歌劇団に入れるのだ。> 残念ながら大浦みずき(阪田なつめ)さんは2009年に亡くなられました。
by seitar0
| 2020-04-20 17:26
| 清水博子
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