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戦後、野坂昭如が小説にも書き、あれほど捜し続けた満池谷の疎開先の三女ですが、遂に再開することはかなわず、ある朝速達が届きます。 野坂昭如の私小説『恋自縛』(初出;『オール読物』1998年10月号)からです。 <ある朝、速達が届いた。いちいちご丁寧にチャイムが鳴らされる。ふだんなら郵便箱へ入れておいてもらうのだが、ゴミの日で、書斎周辺の一山がまだだったから、出すついでに直接うけとった。表書きは墨字、差出人に覚えはなく、その住所は姫路市> (野坂邸玄関) そこに突然届けられた封書には、野坂が戦後ずっと探し続けた初恋の人の危篤の知らせがしたためられていたのです。 <「突然このような文章をさし上げる失礼をお許し下さい。実は依然―」文面はワープロ、「依然」は「以前」の変換ミスと、とばし読むうち、「悦子」の文字があらわれた、封筒の差出人を確かめると、墨字の横にボールペンで、「元瀬川悦子の息子」とある。「半年前、体調を崩して守口市の病院に入院、この春、かなり回復に向かっていたのですが、一週間前急変。二日前から意識不明の状態です。母は、御作の中の女学生は自分のことだと申しておりました。保坂様の小説をずい分読んでいたと思います。親不孝な息子のせめてもの親孝行、できましたらご連絡いただけませんでしょうか」几帳面な文章、末尾の姓名をながめ、名前は「悦二郎」、悦子の子供に違いない、姫路の電話番号、携帯のそれが記されている。> 『火垂るの墓』で、母親をあれほど悪しざまに描かれれば、その娘ですと世間に顔を出すことはできなかったでしょう。 <さらに下にペン書き女文字「保坂様がマスコミを通じ、母を探していることも知っていました。小説にお書きになったことは事実なのでしょうか。もう意識は失っておりますが、もしお言葉をいただければ、母も満足ではないかと、まことにわがまま勝手ながら、お願い申し上げます」娘なのだろう。三十年前、悦子をモデルとして書いた、庄助も登場、淡い恋物語。悦子が読むかもしれない、読んで連絡してくるかすかな期待もあった、ただし、庄助にとって、あらまほしき悦子、少女も少年に好意を抱くことになっている。> 『恋自縛』の初出は1998年、その30年前に書いた「悦子をモデルとして書いた、庄助も登場、淡い恋物語」とは、1968年初出の短編『はやすぎた夏』でしょう。そこには野坂は俊夫、淡い恋心を抱いた女学生は礼子という名前で登場します。 ![]() 『ひとでなし』(1997年)では律子として登場するのです。 そこには相思相愛のように描かれており、『行き暮れて雪』では戦後肉体関係まで結ぶのですが、「あらまほしき悦子、少女も少年に好意を抱くことになっている」と明かしているように、実際には野坂が一方的に抱いた恋心のように思われます。
by seitar0
| 2020-03-16 15:21
| 野坂昭如
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