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野坂昭如は終戦直後、福井から養祖母と養母が疎開していた守口市寺方に戻ります。直後は守口から神戸市立一中の復興作業に行っていましたが、翌年京阪守口駅から京都へ向かって五つ目の光善寺駅の前にあるイチリツ(旧制大阪市立中学校、現;大阪市立高等学校)に編入。イチリツでは1番の成績だったそうですが、三高を目指すも夢かなわず、昭和22年3月には中学4年で退学し、働き始めたのです。私小説『恋自縛』からです。 <守口市に合併された美郷町の仮住まいから移る当てなく、二十一年、近くの学校に転じ、翌年、退学。夙川駅山側、郊外地に珍しい近代ホテル「パインクレスト」が、進駐軍女性士官に接収されていて、その下働きを務めた。悦子の近くに身を置きたかった。> ![]() パインクレスト時代の石垣だけがその面影を残しています。 パインクレストは谷崎潤一郎の『細雪』にも登場します。 「奥畑の家はかねて西宮の一本松の傍だと云うことであったから、彼処へ行って見たけれども、もうあの辺には住んでいなかった。近所で聞くと、今月の初めに家を畳んで、たしか夙川のパインクレスト・ホテルへ移ったと云うことなので、パインクレストへ問い合わせると、………」 ![]() 当時の夙川殿山町あたりにはW.M.ヴォーリズ設計のナショナル・シティ銀行大阪支店の住宅など、洋館が多く、それらの洋館群が接収されていました。残念ながら現在はほとんどが取り壊されました。 戦後、満池谷の家(瀬川家)の二女(悦子)に会いたかった野坂(庄助)は、パインクレストの進駐軍物資を抱えて、満池谷に向かいます。 <初夏、進駐軍物資チョコレート、ココア、ガムをかなりの量溜め込んで、瀬川家へ向かった、焼跡の穴から掘り出したモノに匹敵する。一直線の田圃路へ入る手前で。日傘をさした悦子と男が、連れ立ち歩く姿を認め、はっきり確かめはせず、逃げるように去った。> アニメ『火垂るの墓』では山本二三美術監督が現地ロケと野坂の説明で、当時の風景を見事に再現していました。 このあたりで野坂は悦子の姿を認めたようですが、せっかくのチャンスを逃してしまいます。 <同年夏、香櫨園の浜は海水浴場として賑わい、ホテルのボーイから浜茶屋の手伝いとなって、その店閉まいの頃、瀬川家を訪れたが留守。かつてかくれんぼの相手だった近所の子供に、「悦子さん、お嫁にいかはった」と教えられた。落胆はしない。ただ顔を見たい、逢いたい、言葉交わすことは考えぬ。結婚したって逢える。> 戦時下の夙川を二人で歩き回った野坂の、K子さん(小説では悦子)に逢いたいという思いは募るばかりだったようで、野坂はその後も度々満池谷を訪れているのです。
by seitar0
| 2020-03-09 10:33
| 野坂昭如
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