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村上春樹作品では死が扱われることが多く、長編小説には必ずと言っていいほど死がつきまといます。 小川洋子さんも、死を言葉にするのは難しいが、それを表現するのが小説だとし、村上春樹の『中国行きのスロウ・ボート』について、『博士の本棚』の中で「死の床に就いた時、枕元に置く七冊」と題して、次のように絶賛しています。 ![]() 『中国行のスロウ・ボート』は、村上春樹の最初の短編集である。処女作にはすべてが含まれる、とよく言われるが、確かにこの短編集には、現在にまで至る彼の世界のあらゆる要素が描かれている。 そして全編を覆っているのは、死の気配だ。死者は一人も登場しない。なのに誰もその気配から逃れることはできない。> 村上春樹が作品で死を語るのは、彼の幼少期の原体験が大きな影響を与えていると思われます。それが『五月の海岸線』で語られていまあした。 ![]() <海岸には年に何度か溺死体も打ち上げられた。大抵は自殺者だった。彼らが何処から海に飛び込んだのかは誰にもわからない。ネームのついていない洋服を着て、ポケットに何ひとつ所持品のない自殺者たちである。新聞の地方版に小さな記事が載るだけだ。> ![]() 戦時中には香枦園の浜にも死体が流れついたことを野坂昭如が述べていましたが、戦後になっても自殺体が流れ着いたことは、あまり聞いたことがありません。 しかし、次から述べられているのは村上春樹の原体験でした。 <時の流れに迷い込んだ遺失物のように、死はゆっくりと波に運ばれ、ある日静かな住宅地の海岸に打ち上げられた。 死の匂い。 六歳の少年の死体が高熱のかまどで焼かれる匂い。 四月の曇った空にそびえ立つ火葬場の煙突、 そして灰色の煙。 存在の消滅。> これは、村上春樹が夙川下流の近くに住んでいた子供時代、実際に友人が夙川の濁流にのみ込まれた記憶なのです。 ![]() 写真は『ランゲルハンス島の午後』に登場する夙川河口付近の葭原(あしはら)橋。 僕が6歳の時の4月と書かれていますが、神戸地方気象台災害年表を調べると、これはおそらく1956年9月の台風が寒冷前線を刺激したことによる風水害の出来事を書き換えたのでしょう。特に淡路島で降水量が多く洲本 307.4mm、灘では292.4mm、六甲山188.6mmと記録されています。 ![]() 改めて、普段静かな夙川でもこんな災害があったのだと驚かされます。
by seitar0
| 2019-10-30 11:35
| 村上春樹
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