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今月の読書会の課題図書は森まゆみ著『「即興詩人」のイタリア』。 『即興詩人』について私が興味を抱いたのは、須賀敦子さんのエッセイ「父ゆずり」からでした。 須賀さんがローマに留学したとき、最初に父親からとどいた小包は、岩波文庫の森鴎外訳『即興詩人』。 <「この中に出ている場所にはみんな行ってください」という。ほとんど電報のような命令がページにはさんであった。> 森まゆみさんは、須賀敦子さんとの親交も深く、また谷根千の作家、森鴎外、夏目漱石に関する著書もあり、楽しみに読ませていただきました。もちろん鴎外の『即興詩人』との関りや、鴎外の作品に与えた影響なども解説されており、森さんの洞察力にも感心させられました。 私が『即興詩人』に触れたのは安野光雅さんの『繪本 即興詩人』からですが、何と、『「即興詩人」のイタリア』は森さんが、安野光雅さんの『繪本 即興詩人』の取材旅行に誘われて書かれた作品でした。 安野さんは次のように述べられています。 <イタリアへは何度目だったか忘れた。スケッチに行くうちに、イタリアの魅力にとりつかれ、講談社の広報誌「本」の表紙に、わたしの青春の書でもあった「即興詩人」の絵を連載することになった。そのとき、文章まではたいへんなので、『鴎外の坂』を書いている森まゆみさんに文章を頼もうということになった。> アンデルセンがイタリアを旅したのは1830年代ですが、羨ましいのは、そこに描かれている多くの場所がほとんどそのまま現在も残っていて、そこに行けば『即興詩人』にそのまま入り込むことができることです。 こちらは『即興詩人』に登場するスペイン階段で、当時のままの姿です。 話は逸れますが、その上に見えるトリニタ・ディ・モンティ教会は、聖心会総本部です。 ![]() さらに驚いたのは、須賀敦子さんの『ミラノ霧の風景』にも登場するボルゲーゼ侯が、アンデルセンの『即興詩人』では重要な役割で登場し、年代を越えて、その子孫に須賀さんのエッセイがつながっていたことです。 森まゆみさんの現地での探求心は鋭く、普通なら行けないところまで、探し出していってしまいます。私も文学散歩が好きで、その喜びはよく理解できます。 その取材の様子、飽くなき探求心については、同行していた安野光雅さんがwebちくま『「即興詩人」のイタリア』の書評に詳しく書かれていました。 http://www.webchikuma.jp/articles/-/1004 <森さんの取材ぶりというのをはじめて見たが、徹底的に歩くので、足の弱いわたしはほとんど別行動で絵を描いた。ポンペイでは、アンデルセンの書いている場所にどうしても出会わない、そんなはずはないと、探しに探し、夕刻になってついに違う入り口を発見し、若干の心付けを払って入ったら、全く本に書いてあるとおりの光景だった。> (安野光雅さんが描いたポンペイ) 安野さんはスケッチ三昧、その間に森さんが歩き廻って探検していたようです。 <そういえば、ローマ市内のボルゲーゼ邸(いまはマンションになっている)は、監視員がいてだれも入れない、私が交渉しているうちに、体をすくめて庭に入り込んだのは森さんだった。そしてその中の様子が『即興詩人』に書かれているとおりであることをたしかめた。> そうです、須賀敦子さんはそのマンションを訪ねているのです。 森まゆみさんの探検の極めつけは、青の洞窟の中に入って泳いだこと。 < ナポリでは、女が一人で泊まるのは危険な感じの、あのソフィア・ローレン出演の映画「昨日・今日・明日」(第一話)の、いわば壊れそうなマンションばかりの間に建つホテルに泊まりに行った。そして最後には、とめるのも聞かず、あのグロッタアズーラ(青の洞窟)の中にまで泳いで入ったのである。察するに、そんな無謀なことをした初めての日本人ではないかと思う。> 森まゆみさんが泳いでる間、安野光雅さんは「カリブ島の船着き場」の絵を描いていたようです。 安野光雅さんと森まゆみさん、絶妙のコンビだったようです。
by seitar0
| 2019-05-25 21:47
| 芦屋
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