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ゴールデン・ウィークに奈良を訪ねました。近鉄奈良駅で降りて、奈良町あたりを散策しようと思っていましたが、さすが普段と違う大変な人出で、とりあえず予約していた東向商店街のオステリアユルリさんでランチ。 商店街は人の波ですが、2階の店内は静かな雰囲気。 こだわりの食材の料理はもちろん、時間をかけて作っている水出しコーヒーも、大変美味しくいただきました。 ランチの後は早々に奈良中心地の人混みを避け、少し離れた薬師寺・唐招提寺に向かいました。 最寄りの駅は近鉄西ノ京駅。 堀辰雄が大和路を訪れたのは、昭和16年のことです。 『大和路・信濃路』からです。 <西の京の駅を出て、薬師寺の方へ折れようとするとっつきに、小さな切符売場を兼ねて、古瓦のかけらなどを店さきに並べた、侘びしい骨董店がある。いつも通りすがりに、ちょっと気になって、その中をのぞいて見るのだが、まだ一ぺんもはいって見たことがなかった。が、きょうその店の中に日があかるくさしこんでいるのを見ると、ふいとその中にはいってみる気になった。> 駅前の風景は様変わりしていて、その名残を見つけることはできませんでした。 堀辰雄は駅前の骨董店に立ち寄ったあと、薬師寺に向かい東塔の相輪を見上げます。 西ノ京駅からは薬師寺北側の與樂門から入ります。 堀辰雄もこの経路だったと思いますが、與樂門はまだなかったでしょう。 こちらは大講堂。 <荒れた池の傍をとおって、講堂の裏から薬師寺にはいり、金堂や塔のまわりをぶらぶらしながら、ときどき塔の相輪を見上げて、その水煙のなかに透かし彫になって一人の天女の飛翔しつつある姿を、どうしたら一番よく捉まえられるだろうかと角度など工夫してみていた。が、その水煙のなかにそういう天女を彫り込むような、すばらしい工夫を凝らした古人に比べると、いまどきの人間の工夫しようとしてる事なんぞは何んと間が抜けていることだと気がついて、もう止める事にした。> また和辻哲郎が学生時代に二三の友人とともに奈良付近の古寺を見物したときの印象記『古寺巡礼』にも相輪の水煙に透かし彫りされた天女ついて、詳しく述べられています。 < わたくしたちは金堂と東院堂との間の草原に立って、双眼鏡でこの塔の相輪を見上げた。塔の高さと実によく釣合ったこの相輪の頂上には、美しい水煙が、塔全体の調和をここに集めたかのように、かろやかに、しかも千鈞の重味をもって掛っている。その水煙に透し彫られている天人がまた言語に絶して美しい。真逆様に身を翻した半裸の女体の、微妙なふくよかな肉づけ、美しい柔かなうねり方。その円々とした、しかも細やかな腰や大腿にまとう薄い衣の、柔艶を極めたなびき方。——しかしそれは双眼鏡を以てしても幽かにしか解らない高いところに掛っている。だから詳しい観察を求めるものはどうしても塔の一階に置かれた石膏の模作に引きつけられざるを得ない。模作で眺めても、天人の体が水煙と融け合った微妙な装飾文様は、これほどのことまでわれわれの祖先には出来たのかと思うほど美しい。> 薬師寺は戦後順次再建されており、和辻哲郎や堀辰雄が訪れた当時から現在まで残っているのは東塔のみ。 その東塔も約110年ぶりに12年かけての全面解体修理中。 写真は金堂と修理中の東塔。 しかし、ゴールデン・ウィーク中は「国宝東塔修理作業所最終公開」となっており、組まれた足場を上って、塔上部に据え付けられた新調されたばかりの水煙を間近に見る事ができました。 これが和辻哲郎が「天人の体が水煙と融け合った微妙な装飾文様は、これほどのことまでわれわれの祖先には出来たのかと思うほど美しい」と述べた水煙です。 見学が終わって外に出て、西塔へ。 西塔の水煙にも天女が彫られていました。 次回は唐招提寺へ。
by seitar0
| 2019-05-10 23:36
| 奈良
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