写真を見ても、小松益喜の絵を見ても、明治時代から北野町によくこんな立派なホテルがあったものだと思います。

画文帖からです。
<神戸の街で最も高い所にあったホテルで、1890年に造られたと礎石に書いてある。木造ペンキ塗り、しかも柱はすべてカドミウム・プルプルの真っ赤な柱であった。山本通りの東端から見えていて、緑青さびのドームの屋根に赤い柱がとてもきれいであったことをはっきり覚えている。>
<しかし、ここはアメリカ占領軍の将校夫人が電熱器のスイッチを切り忘れたことから消失してしまった。そして焼け残った鉄塔骨を取り壊すのに、塔全体に筵をはって爆破したことかをはっきりと覚えている。実に惜しい建物であった。>
場所はトアロードの北の突き当たりにありました。昔のトアロードの写真の山の麓にも塔が写っています。

現在この地は神戸外国倶楽部となっており、立派な門構えです。

東側の道を登ってみましたが、しっかり塀で囲まれ、中の様子はわかりませんん。

Googleで見ると、広い敷地にプールも見えています。

神戸外国倶楽部は、元は居留地内東遊園地にあり、開戦するとクラブ施設は日本海軍に接収され、空襲により焼失したそうです。昭和25年に施設が再建されたものの東遊園地にアメリカ領事館が建てられることになり、トアロードの東亜ホテル跡地に移転したとのこと。
今はどのような方がクラブメンバーになっているのでしょう。